グループコーチングの醍醐味

1362732_67994683最近グループコーチングのお問い合わせが増えていますので、少しグループコーチングについてお伝えしますね。
企業では同じ役職のリーダー5、6人を集めてもらって、1回2時間を、月に1、2回、
半年間あるいは、長いところで1年くらいかけて、進めていきます。

そこでは、課題やゴールについて話してもらうのですが、同じ役職同士なので、スムーズ
に進みます。リーダーたちに普段から会話をしているか、と聞くと、大抵話していると
答えます。実際に、業務的な連絡や報告など、普段から話さなければいけないことは
たくさんあります。
飲みに行けば、上司や部下には聞かせられない愚痴も話していることでしょう。

でも、「自分はリーダーとしてやっていて、どう思っているのか。」というような、
出来事に対しての感情や思い、例えば、プレッシャーだったり、不安だったり、
喜びだったり、などは、ほとんど口にしてはいないんですよね。

確かに、仕事を進める上ではそんなことは必要ないように思うかもしれません。
でも、それだと表層的なのです。

感情や思いと言った、もう一歩深いところをグループコーチングの中で話しをさせる
ことで、
「お前もそう思っていたのか」
「そんな風に感じていたのか」
という一体感が出てきます。
リーダーまでやる人ですから、それは会社への忠誠心やリーダーとしての使命に
裏付けされており、お互いに深く共感することができます。

すると、今までいがみ合っていたり、一人だけ浮いていたリーダーとの間に、結束力が
生まれてくるんですよね。
その瞬間は何とも言えない、温泉に入っているような気分になります(笑)

でも、表層的なものも実は大事なんです。
最初は、お互いに目標とか言ってもらったり、この1ヶ月の成果とかを話してもらうので、
微妙な競争というか、プライドの牽制とかも出たりするんですね。
「こっちがやれてる、やれてない。」みたいな、自分と比較して、優越を感じたり、
劣等感を感じる時期がしばらくあって、それでやる気になる、という部分もあります。

でも、そいういう表層的なものが終わった後に、使命に繋がる深い物が見えてくるんです。
そうすると、ぐう~っと会社が動き出す瞬間が、早い会社だと3か月目くらいから、
遅いところでも、5、6か月目くらいから見えてきます。

つまり、人と比べて自分はどうか、という視点から、
自分は一体ここで何ができるのか、
リーダーとしてどんな存在であるのか、

と、自分に視点が向かいます。
そうすると、人と自分が違うとか同じとか、そういうことで一喜一憂するのではなく、
自分も人もそれぞれ違うし、同じ部分もある。それぞれがいるから補えあえるんだ。
ならば、自分の力を発揮しよう、自分ができることをやろう。
そうやって、もう一歩深い目標にチームでたどり着けるようになります。

さらに、競争し合うより、応援しあう方が効率的であると思えてきます。