人とつながるためのー聞くスキル

先日、電車の中で興味深い光景を見ました。

高校生の女の子が二人並んで座っていたのですが、一人の子が一方的に
話をしています。なぜならもう一人の子の相づちがとてもうまいんですね。
「へぇ~」「ふぅ~ん」と、
絶妙なタイミングで話を促しています。

最初は「高校生なのに上手だなぁ~」と感嘆していたのですが、
だんだん、あれれ?何だか違うぞ、と思うようになってきました。

会話を交わしていて、言葉は行き交っているけれど、
二人の関係性が深まっていかないのです。

話役の子は話せば話すほど自分だけの世界に入り、聞き役の子は、目も伏し
目がちになり、話役の子と比べて、できない自分を卑下しているようにも
見えました。

つまり、相手と会話をしているようで、お互いが自分にしか意識を
向けていないんですね。
話役は相手の状態に関係なく、自分の話したいことだけに意識を向け、
聞き役は、相手と比べて、できない自分に意識を向けている。

私も若い頃そうだったな、とほろ苦く思い出しもしましたが~。

コーチングで聞くことの大切さはどなたも実感していると思います。

でも、ただ、相手に気持ちよく話をさせられるようになればいいかと
いうと、それだけではなく、
聞くことで、相手と「つながっている」という感覚を増やさなければ
意味がないと思います。

自分は今目の前の人と確かに「交流」しているという実感のみが、
相手の自発性ややる気に火をつけるんだと思います。

今回、そんな「聞く」スキルを面談で活用して、社員のモチベーション
アップに成功した社長のインタビュー記事を掲載しました。
実例としてぜひご覧下さい。

☆社長インタビュー 第9回
『統率型リーダーシップからコーチング型リーダーシップに
転換して社員のモチベーションアップ』

http://www.sha-cho.com/interview/009/index.html

女性専用フィットネス「カーブス」のオーナー、神野広美社長です。